【スプリンターズS】スタート直後から見逃せない!逃げ馬三つ巴対決

[ 2015年10月2日 05:30 ]

運動するアクティブミノルをチェックする北出調教師(右)

 今年のスプリンターズSほどスタート直後から見逃せないレースはない。逃げ候補3頭陣営がレース前から駆け引き十分の“舌戦”を繰り広げる。前哨戦のセントウルSを逃げ切ったアクティブミノル、同レース8着のハクサンムーンはともに逃げ宣言。さらにG1馬ミッキーアイルも不気味なムードを漂わせる。果たして逃げるのはどの馬か?

 3歳馬アクティブミノルの3勝は全て芝1200メートルでの逃げ切り。セントウルSはダッシュ鋭く先手を奪った。藤岡康は「ハナを切るイメージで主張しようと思っている。スピードは引けを取らない。内枠が欲しい」と前走の再現をもくろむ。一方、ハクサンムーンも今度は譲らない構え。休み明けのセントウルSは本来の二の脚の速さがなく2番手からの競馬となったが、西園師は「ビッシリ追ってピリピリしてきたし、今度は違うはず」と上積みを強調する。こちらも全7勝が逃げ切り。酒井も「今回はハナにこだわる。どの枠だろうが行く気で乗る」と決意を口にした。この2頭、どちらが内外に並んでもやり合う構えか。

 また“逃げの伏兵”ならミッキーアイル。初の1200メートル戦だった高松宮記念は好位から3着と健闘したが、距離短縮でも行きたがった。これまた全6勝はオール逃げ切り。浜中は「行ければ行ってもいいくらい」と不敵なコメント。ならば、2頭より内枠を引いて、スタート次第ではこの馬が意表を突く逃げに出るかもしれない。

 ただ、テンのスピードを比較すると、二の脚でアクティブに軍配が上がる。ハクサンは昨年、前半3F32秒9~33秒前半で推移していたが、今年3戦は仕掛けても34秒0、34秒1にとどまっている。これなら3歳で気が立った若いアクティブの方が先行力で勝るとみるのが筋だ。逃げ争いを読み切るのが馬券的中への第一歩。まずは、2日金曜の枠順決定が大きな鍵となるのは間違いない。

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