【スプリンターズS】最年長8歳マジンプロスパー 最後の勇姿見せる

[ 2015年10月2日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=1日】メンバー最年長で8歳マジンプロスパーは、ここがラストラン。今後は生まれ故郷のハシモトファーム(北海道新冠町)で種牡馬入りする。寺下は何度も本命にしてきた“推し馬”の最後だけに、感傷的になっていた。追い切り翌日の木曜朝、調教スタンドにいた中尾師を直撃。「地方から帰ってきてからは、ここまでケガなく走ってくれた。ホンマに、偉い馬やわ」と優しいまなざしで切りだした。

 水曜の追い切りは坂路で4F51秒9の好時計。最終追いで51秒台をマークしたのは2年前のこのレース(4着)以来だ。寺下は“勝負仕上げ”を感じ取ったが、指揮官は「まあ、ミッキーアイルは50秒8も出てたけどね」とかわした上で「しっかり動けていた。この馬なりに状態はいいよ」と仕上がりに太鼓判を押す。

 5年間で積み上げた重賞タイトルは3つ。指揮官は「CBC賞の連覇(12&13年)は、いい思い出。あの時季になると、やたらと馬が良くなるんや。あのパフォーマンスを、一年間続けられてたら…」と苦笑い。

 12年の高松宮記念からスプリントG1は、8戦連続の“皆勤”出走。もまれ弱さがあるだけに惨敗もあったが、2桁馬番からスムーズに流れに乗れた12年高松宮記念(5着)、13年スプリンターズS(4着)は掲示板を確保。馬番次第で勝負になっていい。指揮官は「好位で運んで、自分の力を発揮してほしいね。最後ぐらいは天気の中で走らせてやりたい。秋晴れの中、ケガなく終わってくれたら」とエールを送る。最後の勇姿を目に焼き付けよう。

続きを表示

2015年10月2日のニュース