復帰の“大将”が年度代表馬へ突っ走る

[ 2015年9月25日 05:30 ]

船橋で調教試験を受けた年度代表馬サミットストーン

 【地方競馬です!!】地方競馬の大将が帰ってきた。昨年のNAR年度代表馬・サミットストーン(牡7=船橋・矢野)が23日、船橋で調教試験に登場。8頭立ての大外枠。石崎駿を乗せ、道中は外側4番手で待機。3角過ぎからギアを上げ、そのまま余裕の手応えで1馬身半差抜け出したところがゴール。1200メートルを1分14秒8で駆けた。目いっぱい追われることはなかったが、肩ムチで脚取りを確かめた石崎は「まだ重いが、思った以上に状態が上がるのが早い」と笑顔。順調に進む調整過程を見て矢野師も「期間的に1本足りないが、調試後さらに良くなれば日本テレビ盃出走の目も出てきた」と復帰プランを明かした。

 アンタレスSで他馬に寄られてバランスを崩し、脚を踏み掛けて左前以外の3カ所を落鉄。「何とか完走したが右前の蹄は割れてえぐれ、ひどい出血だった」と担当の中野厩務員は振り返る。「大ケガを負った結果の最下位16着。傷が癒えた今、あらためてサミットの実力を見せたい」と中野厩務員。これは陣営共通の強い思いでもある。南部杯に出走予定のハッピースプリント、マーキュリーCでダートグレード初制覇を果たしたユーロビートなどを含め、今年の年度代表争いはまだ混戦模様。2年連続の戴冠を狙う大将も、復帰ののろしを上げる準備を着々と進めている。(秋田 麻由子)

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2015年9月25日のニュース