【オールカマー】パンドラ坂路ラスト12秒7!高野師「バネ感じる」

[ 2015年9月24日 05:30 ]

坂路を駆け上がるショウナンパンドラ

 先週3日間開催だったため、全休日翌日の23日に追い切った馬は「第61回オールカマー」に出走する4頭だけ。そんな中、昨年の秋華賞馬ショウナンパンドラが坂路単走で追い切りを消化。キビキビした脚取りで、宝塚記念(3着)以来の休み明けでも好仕上がりをアピールした。その他のオールカマー組、菊花賞トライアル「第63回神戸新聞杯」出走馬は、24日に最終追い切りを行う。

【オールカマー】

 全休日明けの23日、昨年の秋華賞馬ショウナンパンドラが異例!?の追い切りを行った。先週の3日間開催の影響で、日曜重賞に使う他の関西馬は木曜追いを選択。高野師は「金曜にも乗りたいから、きょう追い切ると決めていた。予定通りですよ」と説明した。追い切り翌日は馬場入りせず厩舎周りの軽めの運動にとどめるのが通常。水曜に追えば中山へ輸送する土曜までに中2日あり、金曜に馬場入りすることができる。

 最終追いは普段通り、坂路の2本目。開門直後の1本目に4F77秒7で軽く体をほぐした後、再び登場した。徐々に加速していくが、手応えは馬なりのまま。ゴムまりのように弾むフットワークで駆け上がり、ラスト1Fは12秒7(全体4F55秒8)。見守った高野師は満足げに切り出した。「先々週、先週とジョッキーを乗せてしっかり負荷をかけたし(最終追いは)サラリとやるのがこの馬のパターン。バネを感じるし充実していますね。休み明けとして仕上がりは上々」

 前走の宝塚記念(3着)で一線級の牡馬相手に通用することを証明した。それでも「あれぐらいは走れると思っていた。力は見せたけど、スムーズだったら…。満足はしていない」と指揮官。秋の始動戦に牡馬相手のG2を選んだのにも、陣営がこの秋に懸ける意気込みがにじみ出ている。「この後は天皇賞を使いたい。本来なら毎日王冠や京都大賞典をステップにするが、レース間隔を空けたかったから、ここへ」

 今後はこのレースの勝ち馬に優先出走権が与えられる天皇賞・秋(11月1日、東京)を視野に入れている。指揮官は「広いコースの方がいいタイプだけど、今回も対応してくれると思う」と力を込めた。昨年素質が開花した秋の季節に、もうひと花咲かせる構えだ。

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2015年9月24日のニュース