【レパードS】ゴールデン復権へ サラッと馬なり併入で仕上がった!

[ 2015年8月6日 05:30 ]

1馬身追走で併入のゴールデンバローズ(左)

 新潟の3歳ダート重賞「第7回レパードS」の最終追いが5日、東西トレセンで行われた。美浦では前走・ユニコーンS4着からの巻き返しを図るゴールデンバローズが、馬なりで迫力ある動きを披露。ドバイ遠征の疲労回復が鍵となるが、暑さに負けず元気な姿を見せ、不安を一掃した。

【レパードS】

 午前5時すぎ、既に26度まで気温が上がった美浦トレセンで、ゴールデンバローズは最終仕上げを行った。Wコースで僚馬のレインオーバー(4歳500万)を1馬身追走する形でスタート。躍動感ある走りで内からグングン差を詰めると併入でフィニッシュ。時計は5F69秒6~1F13秒6と平凡だったが、橋本助手は「先週いっぱいに追ったので、今週はサラッと流す程度」と軽めの意図を説明した。

 2月のヒヤシンスSで2着に3馬身半差をつける圧勝劇を見せるなど、ダート戦に転向した昨年11月から無傷の3連勝。国内の近4走全てで単勝オッズ1・5倍を切り、一躍3歳世代のダート代表馬に躍り出た。風向きが変わったのは、ドバイUAEダービー。過去に日本馬の勝利がないレースで3着と健闘を見せたが、しゃく熱の中東遠征は成長途上の3歳馬に“後遺症”を残した。橋本助手は直線でいつもの伸びを欠き、初めての馬券圏外(4着)に沈んだ前走・ユニコーンSを「遠征帰りで状態が落ちていたのか、中間は元気がなかった。競馬自体もなし崩し的な形で、本来の走りではない」と振り返った。

 この中間、陣営は状態の見極めに終始。“本来の状態に戻っているか”が出走のポイントだった。同助手は「ここまで暑い中で調教はしっかりできた。元気のいい時のしぐさも見られる」と復調ぶりをアピール。さらに「状態が戻っていないと使わない。前走はファンの方の期待を裏切る走りをしてしまった。巻き返す準備はできている」と力強く語った。 

 これまではマイル戦だけを使われ、今回が初の1800メートル戦。「近走は我慢して運べているし、この距離でも問題ない」と同助手。今は全てが経験値に替わる3歳馬。一度沈んだ実力馬が一回り大きくなって、再び輝きを取り戻す。

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2015年8月6日のニュース