【クイーンS】メイショウスザンナ“9度目の正直”重賞初タイトル

[ 2015年8月3日 05:30 ]

ゴール前の直線で抜け出したメイショウスザンナが重賞初V

 札幌での「第63回クイーンS」は7番人気の伏兵・メイショウスザンナが、鮮やかな差し切りで重賞初Vを挙げた。

 メイショウスザンナが9度目の挑戦で、念願の重賞タイトルを手に入れた。大外枠からのスタートだったが、「無理に前に出していくと集中力を欠いてしまう」とコンビ3戦目の松田。気難しいスザンナの気持ちを最優先させ、序盤は後方2番手を追走。3角すぎから徐々にポジションを押し上げ、直線を向いて前方のレッドリヴェール目掛けてアクション開始。ジワジワと差を詰め、残り100メートルすぎにリヴェールを捉えると、首差かわしたところでゴールに飛び込んだ。

 今年のファルコンSをタガノアザガルで重賞初制覇した時は涙を見せた松田だが、今回は満面笑み。「真面目に走ってくれればチャンスはあると思っていた。勝負どころから、しっかり伸びてくれたし、馬が最後まで頑張ってくれた」。上がり3F34秒1はメンバー2位。能力を出し切った愛馬に称賛の言葉を並べた。

 新潟で勝利を見届けた高橋忠師は「3歳から惜しい競馬をしていた馬。年齢的に(6歳)来年は繁殖入りと思っていたので、勝てて良かった。スランプの時期もあったけど、スタッフが一生懸命やってくれた」とねぎらった。次走については「5日に栗東に戻して様子を見てから考えます。牡馬相手では厳しいので、牝馬限定で使っていくことになると思う」と師。秋の飛躍へ、大きな勝利となったはずだ。

 ◆メイショウスザンナ 父アグネスデジタル 母グリーンオリーヴ(母の父サンデーサイレンス)牝6歳 栗東・高橋忠厩舎所属 馬主・松本好隆氏 生産者・北海道新冠町の北星村田牧場 戦績37戦5勝 総獲得賞金1億2828万円。

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2015年8月3日のニュース