【アイビスSD】3月に移籍 ライコウ連覇で竹内厩舎初重賞だ

[ 2015年7月28日 05:30 ]

連覇で竹内厩舎に重賞初Vを贈りたいセイコーライコウ

 新潟開幕週のメーンはサマースプリントシリーズ第3戦「第15回アイビスサマーダッシュ」。注目は昨年の覇者で8歳馬のセイコーライコウ。一切の衰えを見せず、今年も得意の夏を迎えた。連覇を飾り、新しい所属厩舎に重賞初Vを贈ることができるか。

【アイビスSD】

 “最後”と“最初”の重賞Vの偉業に挑む。2月の鈴木康厩舎の定年解散に伴い、新規開業の竹内厩舎へ。鈴木康厩舎に最後の重賞勝ちをもたらした愛馬とともに移籍した古谷厩務員は「もう8歳。急に成長するってこともないし、夏場は毎年こんな状態」と穏やかに語る。7~9月で【3・3・0・2】と好成績を残す馬が、例年通りなら心強い。

 昨年のアイビスSDは2番枠から快勝。馬場中央を真っすぐに駆けぬけた。直線競馬は外枠が有利とされるが、古谷厩務員は「気難しい馬で、囲まれると嫌気が差してしまう。囲まれやすい外枠より、内枠がいい」とあえて内枠を希望。4歳時に発症した右前脚屈腱炎の影響で、今でも調教は坂路のみ。「ベテラン馬なので、前の厩舎のパターンをそのままやらせてもらっている」と新厩舎での取り計らいに感謝している。

 韋駄天S→函館スプリントS→アイビスSDという臨戦過程も前年を踏襲。函館スプリントSは昨年と同じ4着、しまいはグンと脚を伸ばした。騎乗した柴田善は「レースに乗っても衰えを感じない」とその若さに舌を巻く。竹内師は「みんなで話してこの馬にとって1番良い方法でやってきた。ここまで思い描いたローテーション。この夏の集大成を勝利で飾りたい」と厩舎の重賞初Vへ意気込む。今年もまばゆい雷光が、新潟の夏を熱くする。

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2015年7月28日のニュース