【宮島・グラチャン】智也SG連覇!現役2位タイ9冠

[ 2015年6月29日 05:30 ]

SGグランドチャンピオンを制し、カップを手に笑顔の山崎

 ボートレース宮島のSG「第25回グランドチャンピオン」は28日、第12Rで優勝戦が行われた。1号艇の山崎智也(41=群馬)がインから逃げ切り、先月の大村オールスターに続く通算9回目のSG制覇を達成した。SG連覇は史上13人目(14度目)となる快挙。SG9冠は池田浩二に並ぶ現役2位タイ(歴代5位タイ)の記録だ。グランドチャンピオンは17回目の出場で初優勝と飾った。

 確変中のトモヤには、奇襲も重圧も厄も関係なかった。インからコンマ13の的確スタートを決めた山崎。2コースから峰がトップSを踏み込んできたが、攻撃の手を完璧に封じて1Mで決着をつけた。「恥をかかない程度のスタートは行けたかな。峰君はSG初優勝が懸かっていたし、ツケマイに来ると思っていた」。これがズバリ的中。峰も「完全に読まれていた」と脱帽するしかなかった。

 前回のオールスターに続き、優勝戦1号艇でのSG制覇。最高峰の一戦で、ファンの期待を一身に背負う立場の連続だ。それでも山崎はサラリと語る。「SGの優勝戦1号艇は何度やっても楽しい。このプレッシャーを味わいたいから(ボートレーサーを)やっている。大きいところは大好き」。若手の旗手を務める群馬の後輩・毒島が「全てにおいてかなわない」と語るのが納得できるほど、その精神力は強じんだ。

 SG連覇は史上13人目の快挙。7月の三国オーシャンCでは史上3人目のSG3連覇に挑む。「良いエンジンを引けただけで、僕の連覇はたまたま。でも記者の皆さんが盛り上げてくれたら、その気になって走ります」。注目されれば注目されるほど力を発揮するタイプ。来月も当然、その本領を見せてくれるだろう。

 一方で準備は怠らない。29日に人間ドックを予約済みだ。「今年は本厄だから(人間ドックに)行っておこうと思って。近所に(佐野厄除=よ=け大師が)あるので厄除けには毎年、行っているが、この後が緊張する」。今年後半戦に不安を募らせたが、賞金トップを独走する山崎の勢いが止まることは考えられない。トモヤの真の黄金期はここから始まる。

 ◆山崎 智也(やまざき・ともや)1974年(昭49)3月11日、群馬県生まれの41歳。71期生として92年11月、桐生でデビュー。同期に深川真二、馬袋義則、海野ゆかりらがいる。97年からつダービーでSG初優出初優勝。通算成績4769戦1545勝。優勝77回(G1・28回、SG9回)。妻は元選手の(旧姓・横西)奏恵さん。

 ◆次走 山崎智也の次走は7月15日からの三国SGオーシャンカップ。今村豊、太田和美、今垣光太郎、池田浩二らとVを争う。峰竜太の次走は3日からの戸田一般戦。服部幸男、市川哲也、石野貴之らが出場。松井繁、中島孝平の次走は4日からのびわこ一般戦。守田俊介、今坂勝広、松村敏らが出場。深川真二の次走は11日からの児島一般戦。武田光史、妹尾忠幸、君島秀三らが出場。辻栄蔵の次走は3日からの児島一般戦。井口佳典、吉田拡郎、平本真之らと優勝を争う。

 ◆繰り上がり 山崎の優勝により、7月15日から三国ボートで開催されるSGオーシャンカップには予備1位の倉谷和信(51=大阪)が出場する。

続きを表示

この記事のフォト

2015年6月29日のニュース