【マーメイドS】“道悪巧者”カノン、7年前の再現だ

[ 2015年6月10日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=9日】梅雨ド真ん中。取材でびしょ濡れになったオサムは7年前のマーメイドSを思い出していた。わずか12頭立てながら、まさかの193万円馬券!歴史的波乱を演出したのはシンガリ人気、崎山厩舎のトーホウシャインだった。

 「うまいこと雨が降ってくれて“いいな”ぐらいには思っていたが、まさか勝つとは」。崎山師が驚いたのも当然だ。牝馬限定の1000万条件戦で9着に敗れた馬が、道悪と48キロの軽ハンデを追い風に激変した。重賞をぶち抜いてしまったのだから。

 今回崎山厩舎が送り込むカノンも隠れた“道悪巧者”だとみている。前走時の追い切りに注目。重馬場だったCWで6F78秒6の猛時計を“馬なり”ではじき出しているのだ。加えて、目下の勢いも見逃せない。4月の福島で4勝目を挙げ前走は昇級の烏丸Sで牡馬相手に2着。「さすがに勝ち負けは厳しいかもしれないが、いい競馬はできそうだ」と指揮官はニヤリ。5年連続で2桁人気馬が馬券に絡んでいるマーメイドS。今年の穴はカノンだ。 

続きを表示

2015年6月10日のニュース