【大井・羽田盃】昨年2歳重賞連勝、ストゥディウムが巻き返す

[ 2015年4月21日 05:30 ]

巻き返しに燃えるストゥディウム

 さあ、皐月賞の次は羽田盃だ!南関東3冠の幕開けとなるクラシック「第60回羽田盃」が22日、東京・大井競馬場のナイターで行われる。昨年2歳重賞連勝の(13)ストゥディウムは、3歳初戦だったステップ重賞・京浜盃でまさかの1番人気11着。父ルースリンド譲りの末脚で巻き返しを期す。同レースは21日に南関地区などで前日売り。当日は全国各地の場外やJRA即PATでも発売される。

 世代屈指の瞬発力を誇るストゥディウムが捲土重来(けんどちょうらい)の構えだ。

 2歳戦は平和賞、ハイセイコー記念の重賞V2で終え、充電休養。満を持して臨んだ最重要ステップの京浜盃は、オウマタイムから2秒8差(2着フラットライナーズからは1秒1差)の11着。1コーナーで他馬が前に入ってきた際にハミが掛かってしまった。「不利があったからね。まともならあんなことはないはず」。矢野師も“あらためて”の思いだ。

 最終追い切りは18日、船橋本馬場を右回りで古馬重賞3勝トーセンアドミラル(牡8=川島一)の胸を借りた。5F63秒0~49秒8~37秒2(いっぱい)。大きく先行させ、相手も予定より動いたとあれば1馬身遅れも気にはならない。

 手綱を取った主戦の石崎駿は「前回とそう変わらないけど、ひと叩きした分の上積みはある。反応もいいし、脚取りもしっかり」と振り返った。さほどトーンは高くないが、休み明けの京浜盃前に追い切り本数もこなし、ある程度しっかり体はできていたのだ。

 同じ矢野厩舎所属で08、09年東京記念連覇など重賞4勝を挙げたルースリンドの初年度産駒。抜群の切れを受け継いだ。実際にハイセイコー記念では後方から猛然と伸び、V目前のオウマタイム(2着)を首差捉えている。ツボにはまればまとめて差し切るだけの爆発力の持ち主。まだまだ勝負付けは済んでいない。真価を発揮できるか注目だ。

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2015年4月21日のニュース