【大阪杯】暴れる平田厩舎タッグ!ブラックヒル&デウスそろって好調

[ 2015年4月1日 05:30 ]

充実期を迎えた7歳馬デウスウルト(左)と重賞5勝の実績を誇るカレンブラックヒル

 1着馬に天皇賞・春の優先出走権が与えられる「第59回大阪杯」。昨年の皐月賞馬イスラボニータの回避が決まったが、それでもG1馬6頭がそろう好カード。平田厩舎は重賞5勝の実績を誇るG1馬カレンブラックヒル、充実期を迎えた7歳馬デウスウルトの2頭出しで臨む。強敵相手のG2でも大仕事をやってのけるつもりだ。

【大阪杯】

 豪華メンバーのG2に2頭がスタンバイ。平田厩舎は6歳馬カレンブラックヒル、7歳馬デウスウルトを起用する。12年NHKマイルCを含め重賞5勝をマークしているブラックヒルが実績上位の存在。昨年のちょうどこの週にダービー卿CTを勝って以来、勝ち星から遠ざかっていたが、前走・小倉大賞典を制して、あらためて地力をアピールした。開催が進んで荒れだした小倉芝の重馬場でズッシリこたえたはずのトップハンデ58キロをはね返したのだから値打ちがある。平田師が好走の要因に挙げるのが状態の良さだ。

 「今、思えば一昨年と昨年は体調がひと息だったのかも。前走は馬がだいぶ良くなっていたし、強い競馬をしてくれた。この中間も元気いっぱい。今は体が減らなくなったし、馬がパンパンになっている」

 昨年は阪急杯で始動してダービー卿CTをステップに安田記念とマイル路線を歩んだのに対して、この春は中距離とマイル路線の両にらみ。既に来月17日のシンガポール航空国際C(クランジ芝2000メートル)への登録を済ませている。「今後のことはこのレースが終わってから」としており、次走選択という意味でも重要な一戦になりそうだ。

 もう1頭、デウスウルトも出来は充実。昨秋の大原Sでオープン入りを決めるとチャレンジC2着→中山金杯3着→中日新聞杯2着と重賞で一度も大崩れがない。地力強化の跡が戦歴にハッキリ表れている。

 「大原Sを使ったときは2000メートルだと少し長いかなと思っていたんだけどね。以前と比べると落ち着きが出て、折り合いがスムーズになっている」

 条件戦で経験を積みながらレース運びが上達。安定感はグンと増している。叩き2走目となるこの中間の状態についても「前走が休み明けで動きがもうひとつだったけど使って良くなっている。具合はいいよ」と好感触だ。2頭ともに上位争いへ。不気味なムードが漂っている。

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2015年4月1日のニュース