【京都記念】馬連1・8倍の2強、ハープ&キズナ共倒れ

[ 2015年2月16日 05:30 ]

3着に敗れた武豊騎乗のキズナ(右端)と5着に敗れた川田騎乗のハープスター(左端)

 馬連(4)(8)は1・8倍。シェア41・9%。まさに2強として人気を分け合ったハープスターとキズナが共に連対せず5、3着。多くのファンが絶句した。

 とりわけ1番人気ハープスターは不可解な5着。道中は中団のインでこれまでより前の位置に付け、直線は馬群を割ろうとしたが持ち前の剛脚は鳴りを潜めたまま。直線では内側に行きたがり後続の進路を狭くした(川田は騎乗停止)。レース後の川田は言葉少な。

 「いい位置を取ることができましたけど、終始内にササっていました。こういう面を見せるのは初めて。こんな競馬をしたからなのかという印象です」

 松田博師も「やっぱりいつもの(外を回す)パターンじゃないとあかんのかな。そのあたりは1回じゃ分からん」と首をかしげた。まさかの結果に終わったが、ドバイ遠征の予定は変わらない。ムーアとのコンビでシーマクラシック(3月28日、芝2410メートル)へ向かう。

 一方、3着に敗れたとはいえキズナは敗戦の中に光明を見いだした。後方でじっくり脚をためて、直線大外に出して追い上げる。内で競り合うラブリーデイとスズカデヴィアスものみ込もうという勢いで伸びたが、ゴール前はやや脚が鈍って捉えられず。武豊は悔しさをにじませる。

 「差し切れるかなと思ったけど、ラスト70~80メートルぐらいで伸びが少し鈍った。結果を出さなきゃいけない馬だから残念」

 それでも今回は昨春の天皇賞(4着)以来の復帰戦。さらに上がり3Fはメンバー最速の33秒3を叩き出した。その手綱からしっかり能力は伝わった。「乗っていてもさすがだなと思いました。骨折明けのことを考えればよくやっています。まあこれからです。これから勝ち続けていかないと」と気持ちを切り替えた。佐々木師も「きょうは復帰できたことが良かった」と前向きだ。「凄く良くなっている。手前も右左に替えていたし、レースぶりは完璧だった。最後に負けたのは久しぶりの分。(馬体重22キロ増については)これ以上は絞れないよ」と休養期間での成長を感じている。次走は大阪杯(4月5日、阪神)。ひと叩きの上積みを加え、必勝態勢で挑むことになる。

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2015年2月16日のニュース