【戸田・関東地区選手権】須藤 会心まくりでG1・3度目制覇

[ 2015年2月12日 05:30 ]

G1関東地区選手権で優勝を飾り、ウイニングランに向かう須藤

 ボートレース戸田のG1「第60回関東地区選手権」は11日、12Rで優勝戦が行われた。スローの3コースから力強く伸びた須藤博倫(37=埼玉)がまくって抜け出し、通算3度目のG1制覇。優勝賞金450万円を獲得した。

 極限まで高めた集中力で栄冠をつかんだ。「選手仲間ともあまり会話をしたくなかった」と振り返ったように、この日の須藤は朝から戦闘モードに突入。黙々と五感を研ぎ澄ませた。その結果がコンマ11のトップS。桐生の抵抗もモノともせずに攻め切った。

 昨年7月の蒲郡周年記念以来のG1優勝。だが、G1での優出も同大会以来。この7カ月間は結果が出ずに苦しんだ。「昨年は本当に蒲郡だけだった。埼玉の“元”エース候補と言われて、ふてくされた時もあった。今年は戸田をきっかけに良い一年になったと言えるような成績を残したい。そのためにはメンタルを鍛えなくては。優勝戦はスタンドを見るゆとりもガッツポーズをする余裕もなかった」。念願の地元G1制覇を達成しても、満足した様子を見せることはなかった。

 それでも地元ファンへの感謝は忘れない。「結果が出なかった時も応援してくれた方に優勝を見せられて、少しは恩返しできたと思う。今後はSGも意識しつつ、もっと舟券を買ってもらえるように精進したい」。記念ロードを走り続ける埼玉支部長の戦いは、まだ始まったばかりだ。

 ◆次走 優勝した須藤博倫の次走は25日からの三国G1北陸艇王決戦。今垣光太郎、松井繁、白井英治らが出場。毒島誠、山崎智也は19日からの芦屋G1全日本王座決定戦へ。今村豊、瓜生正義、池田浩二、菊地孝平らが待ち受ける。桐生順平は15日からの桐生一般戦。浜野谷憲吾、角谷健吾、吉川元浩らとV争い。中田竜太は3月20日からの平和島一般戦。作間章、久田敏之、山田哲也らがスタンバイ。長田頼宗は15日からの江戸川一般戦。熊谷直樹、秋山直之、湯川浩司らが出場する。

続きを表示

2015年2月12日のニュース