【きさらぎ賞】ルージュバック 5馬身差追走から5馬身突き放す

[ 2015年2月5日 05:30 ]

Wコースで併せ馬で追い切るルージュバック

 関西の強い牡馬勢も一蹴できる走りだ。牝馬として51年ぶりのきさらぎ賞制覇が懸かるルージュバックは、Wコースで圧巻の最終追い。ヤマトダイアンサス(5歳500万)の5馬身後方を追走し、馬なりのまま並ぶ間もなく5馬身突き放した。チーターのように全身を収縮させる特異な走法で6F81秒5、ラスト1F12秒5の瞬発力だ。

 大竹師は「1週前追い切り(Wコース6F80秒4=強め)で負荷を掛けておいたから、最終追いは単走でもいいと思っていたが、カイバ食いがいいので併せ馬にした」と口火を切った。「持ったままでこのタイム。先週も休み明けを感じさせない動きだったが、さらにいい状態になった」と満足そうな笑みを浮かべた。

 デビュー2連勝後はソエ(若駒特有の管骨の痛み)のため阪神JFを自重。放牧を挟んで調整を重ねてきた。「十分に力を発揮できる仕上がり。速い脚を使えば普通は左右にふらつくものだが、真一文字に飛んでくる。ここが通過点になればいい」と同師は揺るぎない手応え。主戦・戸崎も「走りに無駄がないし、どんな距離にも対応できると思う。名牝と呼ばれる馬になってほしいし、そんな期待が持てる馬」と素質を絶賛していた。

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2015年2月5日のニュース