【チャンピオンズC】極遅時計でもビクター不気味 福島師「動いた」

[ 2014年12月5日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=4日】我が社の追い切り評価で「C評価」のナムラビクター。坂路59秒8は極めて遅いタイム。確かに下級条件でも見られないものだが、ナマクラな性格ゆえに調教では本気を出さないのも事実。

 馬券を買う側は凡タイムの数字を重視するか、性格を理解した上で気にもしないか。福島師が「もし調教で小牧くんを乗せようものなら、それこそ反抗して馬場にも入らないよ」と言えば、小牧は「賢いんやろうね」と、本番で走るから大丈夫という表情で2人とも意に介していない。

 木曜朝、2人のコンタクトも軽妙だった。「先生、G1お願いします」と、頭を下げた小牧に対して福島師は「(追い切りは)相変わらず“動いた”から」のジョーク。これで通じてしまうのだから笑える。

 福島厩舎は先週の京阪杯をアンバルブライベンで制したばかり。重賞を2週続けて…とあれば、パチンコで使う表現の確変モード。「アンバルブライベンは5番人気だったろ。ビクターもそれくらいの人気じゃないか。ちょうどいいな」と“やや伏兵”の立場を指揮官は歓迎。喫煙室で紫煙を吐き出しながら言葉を続けた。

 「前走(みやこS3着)も敗れて強しの内容。ウチのは重賞を1つしか勝ってないが引けは取らないよ」。たばこを吸わぬ菱田は苦手な煙の中で苦しげになりながらも、福島師の本音を聞いて喜んでいた。

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2014年12月5日のニュース