【ジャパンC】ジェンティル JRA初、同一G1・3連覇へ死角なし

[ 2014年11月25日 05:30 ]

さあJC!!名牝ジェンティルドンナが史上初の偉業、同一G1・3連覇に挑む

 今週は競馬の祭典「第34回ジャパンカップ」が行われる。昨年、史上初の連覇を飾ったジェンティルドンナが3連覇に挑戦。JRA同一G1・3連覇なら、史上初の大記録になる。昨年と同じく天皇賞・秋で休み明けを叩いて調子は上向き。強豪が集結する秋の東京最終週で今年も輝きを放つ。

【ジャパンC】

 ジャパンCウイークの幕開けは競馬開催日とあって、馬場開門が2時間繰り上がり、調教が始まる午前5時はまだ真っ暗な時間帯。ジェンティルドンナは朝イチにCWコースへ。ライトに照らされた鹿毛の馬体を弾ませ、軽快なフットワークで1周半。先週水曜に坂路併せ馬で1週前追い切りをこなし、その後も予定通り乗り込みを重ねている。井上助手は「元気いっぱい、順調そのもの。天皇賞より稽古の動きが素軽い。叩いた効果が表れているね」と口ぶり、表情からは何の不安も伝わってこない。

 昨年と同じく天皇賞・秋2着をステップに、叩き2走目でこの一戦に照準を合わせてきた。もともとひと叩きすれば、さらに動けるタイプなのは実績が物語っている。昨年は天皇賞・秋でジャスタウェイに4馬身差をつけられながら、このレースをきっちりモノにして史上初の連覇を飾った。この秋もまた、ひと叩きして調子を上げてきた。

 「前走は休み明けの分、まごまごしていた感じ。1回使っていれば、もう少し早く反応できたと思うんだけどね。これまで叩いてからの方が結果が出ているし、先週の追い切り後にジョッキー(ムーア)がご機嫌だった。去年よりいいって言っていたよ」(井上助手)

 2歳秋にデビューして一度もスランプに陥ることなく、名牝と呼ぶにふさわしい戦歴を刻んできた。一昨年は史上4頭目の牝馬3冠制覇を達成。このレースではオルフェーヴルとの歴史に残る壮絶な追い比べを制した。昨年のこのレースは猛追するデニムアンドルビーを鼻差で退ける勝負強さを発揮。今年3月のドバイ遠征ではシーマクラシックを快勝して世界に向けて、その名をアピールした。5歳秋を迎えても衰えは一切ない。

 「年を取ったけど、まだ馬が若い。気持ちがフレッシュだし、活気が凄い。相手は強いけど出る以上は常に勝ちたいし、左回りは連対率100%。ここもいい競馬をしてほしい」と同助手。JRA同一G1・3連覇なら史上初。歴史的偉業をハッキリ射程圏に入れている。

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2014年11月25日のニュース