【ラジオNIKKEI賞】ウインマーレライ快勝!松岡が好騎乗

[ 2014年7月7日 05:30 ]

ラジオNIKKEI賞を制したウインマーレライ(左)

 福島の「第63回ラジオNIKKEI賞」はウインマーレライが快勝。松岡正海騎手(29)は、福島で初めて重賞Vを飾った。

【レース結果】

 直前までステッキを連発し、しびれた感触を残した左腕を、松岡はゴールの瞬間、真っすぐ突き上げた。前走・青葉賞で初コンビを組んだウインマーレライ。「(前走は)着順は悪かった(8着)けど、自分の中では納得できる内容だった。距離短縮でいい脚を使うと思っていた」と、手応えを持って臨んだ2戦目できっちりと結果を出した。

 「悔いのない騎乗ができた」と振り返った鞍上。スタートを決めると3番手の内を確保。課題の折り合いもスムーズ。抜群の手応えで直線に向くと、前にいたカウニスクッカと内ラチの間に生まれたスペースに飛び込み、一気に抜け出した。「本当は外に出すつもりだったが、進路がなかっただけ」と謙遜したが、この判断が勝利を手繰り寄せた。

 今夏は北海道を拠点にしている松岡だが、07年から昨年までは福島をベースに騎乗。「福島のファンにはいつも応援してもらっている。今年はスポット参戦になったけど、少しは恩返しできたかな」と笑顔。前日は函館で騎乗し、マーレライのために駆けつけた福島でファンの喝采を浴びた。

 マイネル軍団の岡田繁幸総帥が率いるコスモヴューファームの育成馬。優れた相馬眼で知られるホースマンが、デビュー前から素質を評価していた素材だけに、高木師の喜びもひとしお。直線は握り締めていた携帯電話で「机を叩いてしまった」ほど興奮したが、表彰式を終えると「ようやく結果が出せた。松岡もうまく乗ってくれた」と穏やかな表情。我慢強い調教と、3走前から装着したメンコの効果で折り合い難を克服。「精神的にも成長した」と愛馬を称えた。

 今後は未定も「抜け出してから遊んでいたので、2000メートルでも大丈夫かな」(高木師)と選択肢も広がった。同厩舎には毎日杯V、ダービー3着のマイネルフロストもいる。3歳強力ツートップで夏から秋へと突き進む。

 ◆ウインマーレライ 父マツリダゴッホ 母コスモチェーロ(母の父フサイチペガサス)牡3歳 美浦・高木厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町ビッグレッドファーム 戦績9戦3勝 総獲得賞金5657万7000円。

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