【フェブラリーS】ホッコータルマエ無念2着…中央G1制覇また失敗

[ 2014年2月24日 05:30 ]

 レース運びはパーフェクトだった。残り400メートル。好位の外を抜群の手応えで進んだ2番人気ホッコータルマエに、幸が満を持してゴーサインを出す。グンと加速して2番手へ上がったが、そこから追えども追えども前を行くコパノリッキーとの差が詰まらない。超伏兵に先着を許し、無念の銀メダル。悲願の中央G1初制覇はならなかった。

 「自分の形で競馬はできたが、最後の半馬身がどうしても詰まらなかった。最後まで集中して走ってくれたけど…」。幸はパートナーの走りを称える一方で「意識のほとんどは後ろにあった」と、前残りは想定外だったことを認めた。「ただ、コパノに意識を向けていたとしても、かわせていたかは…。勝った馬を褒めるしかない」と自らを納得させるしかなかった。

 それでも、昨年のJCダート(3着)で敗れたベルシャザールにはリベンジを達成。西浦師は「最優秀ダートホースは負かしたんだから。もちろん、予定通りに行く」とドバイワールドC(3月29日)遠征を明言した。続けて「1回負けた相手に次は絶対に負けない馬。また(コパノと)戦う時があれば…」。最後の言葉をのみ込んだ表情には、壮行戦をすっきり勝ちきれなかった無念さがにじんでいた。

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2014年2月24日のニュース