【中山金杯】辛口名手もチョウサン絶賛 横山典「芯が太くなった」

[ 2014年1月4日 05:30 ]

ケイアイチョウサンは横山典を背に軽快な追い切りを見せた

 14年中央競馬は5日の東西金杯で開幕。その追い切りが3日、美浦、栗東両トレセンで行われた。美浦では中山金杯に出走するケイアイチョウサンが、Wコース単走で軽快な動きを披露。同レース連覇の懸かる横山典弘騎手(45)の手綱で、ステイゴールド産駒が“金杯”奪取を狙う。

【中山金杯】

 充実の1年を予感させる動きだった。ケイアイチョウサンは4戦連続の手綱となる横山典を背にしての最終追い。角馬場で入念に乗り運動を行ってからWコースへ。向正面、4角、最後の直線と馬の行く気に任せて気持ち良さそうに流した。時計は5F70秒5と控えめも、暮れの30日に坂路で4F52秒2をマークしており、直前追いはこれで十分。鞍上と呼吸の合ったリズミカルな走りが好調の証だ。

 「順調に成長している」。昨夏からコンビを組み、その成長に十分な手応えを感じている横山典は続けた。「菊花賞(5着)の後にひと息入れてもらって、馬がずいぶんと良くなった。福島(ラジオNIKKEI賞1着)の時は“よくこんな感じで走れるな”という印象。菊も背中がまだまだという感じだったが、休ませたことで芯が太くなった感じがする」。

 言葉は違えど、小笠師の感触もニュアンスは同じだった。「ジョッキーが折り合い面も考えてくれて、ちょうどいい調教ができた。菊花賞後の休みがいいタイミングだったようで、走りに重みが出てきた。目方は増えていると思うが、中身はしっかりとできている感じ。気持ちも乗ってきた」

 菊花賞は5着敗戦も関東勢では最先着。「馬群の内でさばくのが大変な状況だったが、最後はよく伸びた。地力強化を感じたし、距離の融通性も確認できた」。そう評価する小笠師は今回の一戦を「今後の方向性を見極めるレース」と位置づける。その上で「今回はチャレンジャーの立場だが、ジョッキーが手の内に入れているので楽しみ」と期待する。昨年の古馬G1戦線をリードしたオルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノと同じステイゴールド産駒。今年も黄金旋風が吹き荒れるか。明け4歳、フレッシュなスター候補が、その口火を切る。

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2014年1月4日のニュース