【有馬記念】ヴェルデグリーン、併入も好気合“動き良かった”

[ 2013年12月19日 05:30 ]

ヴェルデグリーンは(手前)はクリールパッションと追い切り

 【G1ドキュメント=18日】16頭中3頭と数では劣勢の関東勢だが、それぞれひと癖ある馬で、穴党は食指が動く。浜田の注目はヴェルデグリーン。Wコースの追い切りはオープン馬クリールパッションとの併せ馬。5馬身追走し、4角で併走に持ち込んで直線へ。ゴールは併入だったが手応えは完全に上回った。

 報道陣の多いグランプリとあって相沢師の共同会見がセッティングされた。「先週はモタモタした感じだったが、今回の動きは良かったね。気合が乗りすぎているくらいだ」。弾む声からも好調が伝わる。さらに締めくくりの言葉が振るっていた。「(開業から)苦節15年。これまで有馬は指をくわえて見ているだけのレースだったが、ようやく出走できる。初出走初優勝を目指します」

 指揮官の力強い言葉をノートに書き留めた浜田は田辺のもとへ。有馬記念はグラスワンダーが最初に勝った98年、初めて中山で生観戦し、その雰囲気に鳥肌が立った。騎手を目指すきっかけともなった思い入れのあるG1だ。「ずっと出たいと思っていた舞台に、昨年初めて立てた。(オウケンブルースリ14着)。今年は興奮は薄れるけど、その分、落ち着いて乗れるかな」とはにかむ。

 パートナーについては「競馬をするごとにコントロールしやすくなっている。どんな競馬でもできるので、スローなら前に行くことも可能。相手なりに走るのが強みだが、相手が強くなっても対応しているのだから、この馬も成長しているんだと思う」と評する。最後に意気込みを聞くと、こう答えた。「一発狙うとか、やってやるとか、そういう気持ちは持たない。馬をリラックスして走らせるだけ。人が気負っても仕方ない」。自然体で臨む2度目のグランプリ。陣営のリラックスムードが何より怖い。

続きを表示

2013年12月19日のニュース