【有馬記念1週前追い】オルフェ、ラスト1F力強く伸びて1馬身先着

[ 2013年12月13日 05:30 ]

池添を背に坂路併せ馬で有馬記念1週前追い切りを行うオルフェーヴル(手前)

 栗東トレセンでは有馬記念(22日、中山)の1週前追いが行われた。ラストランとなるオルフェーヴルは坂路で抜群の気合乗りを見せた。

【有馬記念】

 来週末に迫る大一番へ、オルフェーヴル(牡5=池江)の1週前追い切りは自らスイッチを切り替えたかのように抜群の気合乗りだった。池添を背に坂路へ。道中は僚馬ダノンウィスラー(5歳1600万)を見ながら、はやる気持ちを抑えつつスムーズに加速していく。ラスト1Fで気合をつけると即座に反応。力強く伸びて4F53秒4~12秒7を刻み、1馬身先着で駆け上がった。

 フランス遠征(フォワ賞1着→凱旋門賞2着)から帰国後、放牧先のノーザンファームしがらきで一度またがった池添がトレセンで騎乗するのは、肺出血で回避した今年の宝塚記念1週前追い切り以来のこと。鞍上は久しぶりに感触を確かめ、声を弾ませた。

 「元気いいですね。掛かり気味ではあったけど、しまいまでしっかり。いい動きでしたよ。欲を言えばもう少しリラックスしてほしいけど、しっかりやれましたから。順調に来ているのが何よりですね」

 史上7頭目のクラシック3冠制覇、2年連続の凱旋門賞参戦など競馬界に話題を提供し続けた競走生活は最終章へ。この一戦を最後に引退、種牡馬入りが決まっている。昨年の有馬記念と今年の宝塚記念は態勢が整わず、回避せざるを得なかった。出走、そして有終Vを願う全国のファンから寄せられた8万1198票もの後押しを受けてグランプリ・ファン投票は4回連続1位。池添はその重みをしっかり受け止めている。

 「追い切りに乗ると自分の気持ちも引き締まってくる。寂しさを感じるのは終わってから。そんな余裕はないし、大一番に向けて集中していくだけ。ファンのみなさんも期待していると思うし、自分もそう。ラストをしっかり飾りたい」

 調整過程に狂いはない。池江師は「ホント順調に来ているなって感じ。予定通りの追い切りができた」と納得の表情。徐々に決戦ムードが高まる中、その中心でG1・5勝馬が存在感を放っている。

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2013年12月13日のニュース