今年開業 浦和・小沢師「恩返しを」

[ 2013年12月13日 05:30 ]

小沢調教師

 【地方競馬です!!】7月11日に厩舎開業した小沢宏次師(42)が10日の地元浦和開催で2勝目を挙げた。10月21日の初勝利でホッとしたのもつかの間。再び1カ月半以上、勝てない日々が続いた。「焦りというわけじゃないけど(関係者に)申し訳ないという思いが募っていたので…」と笑顔で振り返った。

 20歳から浦和で厩務員を務めてきた。高校時代はオグリキャップに憧れ、那須の騎手養成センターに入所。しかし体重が増え、夢はかなわず。同期は今野、岡部、服部、赤岡らの“黄金世代”。「僕がいたらもっと凄かった!?」と明るくジョークを飛ばす。「より自分の特色を生かしたい」と2年ほど前に調教師を目指し、今度は夢を実現させた。

 開業前は「埼玉を出たことがないので…」とJRAの研修へ。引き受けてくれたのは面識のなかった武藤善則師(46=美浦)。1カ月間、人脈づくりに力を貸してもらい、一緒に北海道の牧場も回った。北海道・田中淳司厩舎でも10日ほど研修。開業の基礎となった。「財産です。基本は(馬が)無事に帰って来てくれることだけど、お世話になった人への恩返しの意味でも成績を残したい」と表情を引き締める。

 現在、厩舎スタッフは自身を含め3人。越谷生まれの埼玉っ子調教師が一歩ずつ階段を上っていく。 (池田 裕文)

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2013年12月13日のニュース