【天皇賞・秋】グイグイ追った!復活へ 今度のコディーノは違う

[ 2013年10月24日 06:00 ]

いつもと違いムチを入れての追い切りとなったコディーノ(右)

 【G1ドキュメント=23日】朝6時。「何年記者をやっても朝はつらい。特に飲み過ぎた翌日は…」。村松に先人たちの言葉が身に染みた。美浦のスタンドで胸やけと闘いつつ、気合不十分にコディーノの姿を探す。いないな…。ボーッと天井を眺めたその時「おいっ、チップ(Wコース)だ!」。梅崎先輩に小突かれた。そこには北村宏(レースではリスポリ)を背にリズム良く僚馬を追走するコディーノの姿が。目が覚めた。

 ホーカーテンペスト(古馬1600万)の3馬身半後方。鞍上と呼吸を合わせながらスピードを上げる。4角、外から僚馬との差を詰め、直線に入ると北村宏の手がグイッと大きく動く。ムチが入った。5F65秒2~1F12秒5。予定通りの併入だ。

 気性面がネックだった春は馬なり調教が中心。しかし、今回はしっかり追った。北村宏は「指示通り。しまいにストライドを伸ばすイメージ。コンパクトな走りにならないように心掛けた」。気性より体の使い方。折り合いに苦心したこれまでとは違う。

 「一度使って馬が変わってきた。前走(毎日王冠7着)より落ち着いている」。藤沢和師も精神面の成長に手応えを感じている。「カイバを食べるようになり、体質も強くなった。だから、強い負荷を掛けることができる」。心身両面での充実ぶりを強調した。「ここ何戦かは本来の走りをしていない。今度は落ち着いて頑張ってくれる」。コディーノ、買える…。村松の胸やけもいつの間にか治まっていた。

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2013年10月24日のニュース