本村が現地へ「相馬野馬追」通じて復興支援

[ 2013年9月20日 06:00 ]

 【地方競馬です!!】TCK次開催初日の29日、福島県相馬地方に伝わる国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」が行われる。大井での実演は今年で18回目。1人のジョッキーの好奇心と思いやりが新たな交流につながろうとしている。発端は本村直樹騎手(35)だ。

 「復興は進んでいるのか、被災馬は…」。報道だけでなく自ら足を運び、見たいと思った。まずは相馬出身の高野毅騎手(30)に相談。一人よりもみんなの力で…。吉井竜一騎手会長(37)にも話した。高野、安藤洋一騎手(24)と3人で6月に1泊2日の現地入り。第一歩を踏み出した。「どんな状況下でも、野馬追の歴史を大事にしているのが印象的でした」と本村。乗馬スクールでは若い次世代に伝統的な乗り方を教えていた。高野の実家では甲冑(かっちゅう)や旗差物を身に着けた。「動ける範囲が制限されるし、これで馬を走らせるのは凄い!」。新鮮な感動だった。

 吉井会長は「本村たちにまずは状況を見てきてもらった形。例えば(現地で)お祭り的なことができないか?何ができるかを調整していきたい。単発的にはなるけど継続的にね」と語った。東京都騎手会は今後、具体的な交流や支援の方法を探っていく。 (池田 裕文)

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2013年9月20日のニュース