【新潟2歳S】マイネグラティア 旬の男・大知で重賞制覇だ

[ 2013年8月23日 06:00 ]

柴田大が今週はマイネグラティアで新潟2歳Sを狙う

 今週末の新潟2歳S(25日)には、2歳戦好調なマイネル勢が2頭エントリー。軍団の主戦騎手として地位を築いた柴田大知(36)がマイネグラティアに騎乗する。北海道から九州まで、猛暑の日本列島を飛び回る男は先週、函館、小倉で4勝を挙げ、勢いに乗って新潟に乗り込む。デビュー戦からコンビを組む相棒で重賞制覇なるか。

【新潟2歳S】

 今年5月、マイネルホウオウでNHKマイルCを制し、悲願のG1初制覇を飾った柴田大。マイネル・コスモ軍団の主戦の地位を実力で手に入れた感がある。騎乗依頼があれば、どこにでも飛んでいく。ダービー翌週、2歳戦が始まった6月1日の夏競馬開始以降、柴田大は開催があった東京、阪神、福島、中京、新潟、小倉、函館の7場全てで騎乗。福島では8勝を挙げる活躍。七夕賞では1番人気マイネルラクリマを勝利に導き、骨折から復活したパートナーの激走に「本当に偉い馬」と涙を流した。

 先週17日は函館で騎乗。最終12R大倉山特別をマイネヒメルで勝って1番人気に応えると、翌18日は小倉へ移動。1日3勝の固め打ちを決めた。特に10R西部スポニチ賞は7番人気マコトブリジャールで、荒れたインを避けて回った逃げ馬の内をすくって抜け出す好プレー。「あれは自分の中では会心の騎乗だった」と振り返る。「乗せてもらえるだけで本当にありがたい」と謙虚に話すが、きっちり結果を出すことでマイネル以外からの騎乗依頼も増えつつある。

 今週は土日ともに新潟。中でも楽しみにしているのが新潟2歳Sのマイネグラティア。新馬(1着)、ダリア賞(2着)に続き3戦連続のコンビだ。東京のデビュー戦は6番人気。「フワフワ走って、勝ってしまったという感じ。半信半疑だった」と振り返るが、2戦目のダリア賞で能力を確信。「初戦に比べて気持ちが入っていた。内回りは向いていない馬だが、最後は苦しいところをよく詰めてくれた(勝ち馬と首差)。確実に脚を使ってくれるし、本当に力がある」。舞台は外回りへ。「距離もマイルくらいが合っている。楽しみは大きい」と期待する。

 来週は札幌2歳Sのマイネグレヴィルに騎乗するため、再び函館に飛ぶ。北へ南へ東へ西へ。大知の夏もラストスパートだ。

続きを表示

この記事のフォト

2013年8月23日のニュース