【関屋記念】レオアクティブに懸けた名物厩務員の熱き魂

[ 2013年8月9日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=8日】午前7時。小田は北馬場でレオアクティブを待った。担当の長島五郎厩務員(64)は12月9日の誕生日で定年を迎える大ベテラン。二本柳俊夫厩舎時代はガレオン(ダービー4着)。同厩舎の定年解散後、杉浦厩舎でも活躍馬を手掛けた。「レオリュウホウ、テレグノシス、レオアクティブで重賞も勝たせてもらった。十分すぎるぐらいだよ」穏やかな語りに心も和む。

 視線の先にはCコース(ダート)を流す愛馬。「この4戦で一番の出来。大人になったのか、追い切りでも力みがなくなった」とJRA全10場重賞Vに挑む巧腕に託す。バトンを受けた横山典は「アイビスSDという話も出ていたから、外回りの長い直線はいい。猛暑が続くけど、暑さに強い馬だから体調面は何の心配もない」と闘志を燃やしていた。春は賞金不足で安田記念除外。「マイルCSに出るには賞金を加算しないとね。そりゃG1は出たいし、勝ちたいよ」(同厩務員)。残り5カ月の競馬人生。名物厩務員の“勝負駆け”に小田は熱いものを感じていた。

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2013年8月9日のニュース