【関屋記念】夏の越後路は福永が主役!ジャスタで最多タイ4勝狙う

[ 2013年8月9日 06:00 ]

関屋記念で福永が騎乗するジャスタウェイ

 今夏、新潟を主戦場とする福永祐一騎手(36)が、今週は美浦で精力的に調教をこなした。関東馬の依頼も多く集め、週末は白星量産態勢。さらにジャスタウェイで挑む日曜メーン・関屋記念では同レース最多タイの4勝目に向け、確かな手応えを得ている。今年全国リーディング2位と波に乗る関西の巧腕に注目だ。

【関屋記念】

 水曜に続き、8日の美浦には福永の姿があった。夏場は08、11年と新潟を主戦場としており、夏の越後路には欠かせぬ顔だ。

 福永は思いを熱く語る。 「新潟に参戦する一番の目的は、新馬と巡り合うこと。小倉だと芝は1200メートルの次が1800メートル。新潟は距離のレパートリーが広いから、角居、藤原英、池江…と関西の一流厩舎も新潟で新馬を使うので」

 では、なぜ美浦に?一頭でも多く関東馬を確保するためだ。昨年9月から導入された「自ブロック優先制度」も一因。関東の主場となる夏の新潟開催では2~3歳未勝利戦と3~4歳以上の500万下で関東馬が優先。「自ブロック制もあって、新潟では乗り数は期待していない。中京のようには勝てないでしょう。それもあって、美浦に来たんです」と端的に説明する。

 営業効果!?もあり、今週の新潟は土、日曜で15鞍に騎乗。しかも、土曜の7頭は全て関東馬。最終追いに乗った期待の新馬キュリオスティー(牝=戸田)は無念の除外となったが、白星量産も見込める布陣だ。もちろん、真打ちは関屋記念の関西馬ジャスタウェイ。「エプソムC(2着)で久々に乗ったが、馬がしっかりして本格化した。1600~2000メートルのワンターンのコースが一番合う馬。新潟外回りもぴったり。外を回しても伸びてくる競馬場だし、強い馬が勝ちやすいコース。僕自身も好きです。作戦もそんなに考えなくていいと思う」。鞍上は王道の“外差し”を描いている。勝てば、JRA重賞99勝目で、区切りの100勝に王手。さらに菅原泰夫(現調教師)と並ぶ関屋記念史上最多タイの4勝目となる。記録到達も懸かる福永に、熱視線が集まる週末になりそうだ。

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