“行動派ルーキー”木佐貫 師の支援受け早くも白星

[ 2013年5月10日 06:00 ]

デビュー9戦目でうれしい初勝利を飾った木佐貫

 【地方競馬です!!】10日最終日を迎える船橋競馬で、木佐貫泰佑騎手(18=船橋・川島一)がデビューを果たした。9日1Rをスマートディプロマで逃げ切り、デビュー9戦目で初勝利。トレードマークの目がなくなるような笑顔を浮かべ、記念写真に納まったのも束の間、慌ただしく次のレースへ。10日の3鞍を含め、開催5日間で15鞍に騎乗。川島一師の強力なバックアップを受けて奮闘している。

 そんな師との出会いは自らの行動力でつかみ取った。中学を卒業後、騎手を目指して千葉県にある馬の専門学校に入学。翌年、地方競馬教養センター騎手課程に合格すると、お手製の履歴書を手に一人で船橋競馬場へ突撃“就活”しに行ったのだ。アポなしで、知り合いもいない。入り口の警備員に何とか交渉し見学させてもらった時、運良く師と出会った。所属厩舎を探している旨を直談判。木佐貫の大胆さと心意気が師を動かした。

 「初日からいい馬に乗せてもらったのに結果を出せなかったし、道中の姿勢が高く、もっとしっかり追えるようにならないとダメ」と初勝利までの騎乗を反省しきり。だが実際にレースを経験したことで課題がはっきり見えた。師は「まだ全然非力。レースをよく見て努力しないと」と厳しくも温かく見守る。木佐貫は「一鞍一鞍、精いっぱい」と足元を見据える。師弟で力を合わせて上を目指す。(秋田 麻由子)

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2013年5月10日のニュース