【桜花賞】クラウンロゼ熟成、切れ味極上12秒0 無敗女王へ!

[ 2013年4月4日 06:00 ]

クラウンロゼは持ち前の剛脚を見せつけ、天間師ら陣営も自信を深めた

 デビュー3連勝中のクラウンロゼは切れのある末脚を見せつけて万全の状態をアピールした。

 クラウンロゼは栗東でも光り輝いていた。CWコースで単走のメニュー。4コーナーまで折り合いをつけ、内を通って直線へ。偶然合流する形になったオリエンタルリリー(3歳未出走)、ヴァレンティーア(3歳未勝利)を見つけると、内から機敏に体を並べてトップギアへ。中リリーを1馬身突き放してゴール。1F12秒0の極上の切れ味だ。

 緩急の利いた実戦さながらの内容。3週間前から栗東に滞在する谷中助手からは「凄くいい動き。先週は全体時計を速く、きょうはしまい重点でラスト300メートルをギアチェンジ。反応も抜群だった」といつもの笑みがはじけた。動きを見守った天間師も「しまいだけ反応を見てもらったが、良かった。関西の明るい雰囲気の水が合うのかな。100点に近い調整ができている」と穏やかな表情だ。

 父はG1とは無縁のロサード。新馬戦は10番人気と地味な存在だったが、デビューするや、無傷V3。スピード任せに押し切ったデビュー2戦とは違い、アネモネSは控えて差す味な内容。

 指揮官は「はっきり言って、思っている以上に強くてビックリ。力だけで勝っていたのが、前走は折り合って、どこからでも差せるという感じだった」と絶賛。谷中助手も「前走は桜花賞でのいろんな可能性を試すのが主眼。八~九分の仕上げであの競馬。本物だ。ある新聞番付ではずっと前頭2枚目だったけど、少なくとも関東では一番上でしょう」と力を込めた。

 主戦・三浦、06年開業の天間師は騎手時代を通じて、悲願のG1制覇が懸かる。師は「不安があるとすれば、僕がG1を勝ってないことだけ」と爆笑を誘いプレッシャーなど、どこ吹く風。「三浦くんもたまたまG1を勝つような馬に乗ってなかっただけのこと。ジョッキーに任せるだけだ」と全幅の信頼を寄せてバトンを渡した。史上7頭目、無敗桜花賞馬誕生の瞬間が迫っている。

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