藤岡佑 決意の長期フランス遠征「自分自身に刺激与えたい」

[ 2013年2月25日 06:00 ]

 藤岡佑介騎手(26)が24日、今春からフランスへ長期遠征すると発表した、1年間の就労ビザを取得予定で、JRAには4月16日から12月31日までの渡航届を提出した。

 デビュー10年で重賞23勝。昨年暮れ、全日本2歳優駿(サマリーズ)で2度目のG1勝ち。順調に見えるが、藤岡佑本人は歯がゆさを感じていた。「目の前の結果ばかりを求め、大きな成長ができなかった。この節目で自分自身に刺激を与えたいと思って決断した。大きく成長して日本に帰りたい。そのためには長期滞在が前提になる」

 昨年12月、日本でもおなじみのクリストフ・ルメール騎手に相談。「変化が欲しいなら長くいた方がいい」とアドバイスを受けた。家族を残して単身での渡仏だが、ルメールも積極的なサポートを約束した。主に騎乗する競馬場などは未定で、「派手な活躍ができると思っていない。せいぜい元気に生きている報告くらい」(藤岡佑)と話したが、表情には輝きがあった。

 池添もロンシャン開催への騎乗を目指して4月7日から6月10日まで仏遠征する予定。藤岡佑は皐月賞(4月14日)翌日に離日する。

 ◆藤岡 佑介(ふじおか・ゆうすけ)1986年(昭61)3月17日、滋賀県生まれの26歳。父・健一(52)はJRA調教師、弟・康太(24)もJRA騎手。04年3月デビュー(同期に川田、吉田隼など)。1年目35勝でJRA賞最多新人騎手。2年目の05年京都牝馬S(アズマサンダース)で重賞初制覇。JRA・G1は62回騎乗、07&08年マイルCS(スーパーホーネット)など2着5回が最高。JRA通算6176戦498勝(重賞23勝)。1メートル65、49キロ。血液型B。

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