新川師 阪神で2頭出走、厩舎一丸の姿勢最後まで

[ 2013年2月22日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・栗東=21日】新川師が定年まで1年を残して勇退する。柏原が厩舎の大仲(スタッフの休憩スペース)に向かうと布施助手がラストウイークに懸ける意気込みを伝えてきた。

 「先生が引退されるまでにG1を勝ってもらいたかったけどな。今週の阪神はハーフウェイ(土曜2R)とオンワードシェルタ(日曜4R)の2頭。最後に何とか、いい競馬ができれば」

 厩舎を後にすると新川師に話をうかがうべく坂路へ。スタンド3Fのいつものポジションでトレーナーは調教を見守っていた。

 「馬が日々違う顔を見せてくれた。勝ったときが一番うれしかった」

 自身の体調とも相談しながら「途中で迷惑をかけることはできないから」と勇退を決断。79年に開業して以来、07年スポニチ賞ステイヤーズS(マキハタサイボーグ)など479の白星を積み重ねてきた。厩舎一丸となって次の勝利へ。その姿勢を最後まで貫く。

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2013年2月22日のニュース