「アンカツ、ありがとう」 絶え間なくファンからの声飛び交う

[ 2013年2月4日 06:00 ]

引退式で騎手仲間に胴上げされて感激の面持ちの安藤

安藤勝己騎手引退

 さらばアンカツ――。42歳で公営の笠松競馬からJRAに移籍してG1・22勝を挙げるなど多くの足跡を残した安藤勝己騎手(52)の引退式が3日、京都競馬場で行われた。3600人のファンがウイナーズサークルを囲んで名手との別れを惜しんだ。

 岡部幸雄氏以来となったJRA主催の引退セレモニー。ターフビジョンに安藤が勝ったG1競走の映像が流れた後、馬主ら関係者から花束が贈られる。その間も絶え間なくファンから「アンカツ、ありがとう」の声が飛び交った。

 照れ屋でシャイな安藤に涙は似合わない。長女の早哉香(さやか)さんが涙ぐみながら花束を渡した時にもはにかんだ父親の顔。「ファンの期待に応える自信がなくなったので引退することを決めました。ありがとうございました」と引退決断の理由を込めてあいさつをした。

 「上(ゴンドラ席)から競馬を見るなんて今までなかったからね。直線は乗っていたら長く感じるのに短く感じた」と、スーツ姿で過ごした一日の感想をもらした。今後は「いろいろ声はかけてもらっている」と話すにとどめたが、競馬には関わっていくもようだ。

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2013年2月4日のニュース