【１０大ニュース】３位　武豊２年ぶりのＧ１　完全制覇に王手

サダムパテックでマイルＣＳを制し、ムチを振り上げ喜ぶ武豊

　ミスター競馬の復活Ｖに京都競馬場に詰めかけた大勢のファンが沸いた。１１月１８日、Ｇ１マイルＣＳ。４番人気サダムパテックで鮮やかな差し切りＶを決めた武豊。ローズキングダムで制した１０年ジャパンＣ以来、実に２年ぶりのＧ１制覇だった。

　レース後の勝利騎手インタビュー。かつての定位置であったお立ち台に戻った鞍上は「お久しぶりです」と第一声。ファンも惜しみない拍手で迎えた。歴代最多６６勝目のＧ１制覇だったが、意外にもマイルＣＳは初勝利。未勝利のレースは朝日杯ＦＳのみとなり、ＪＲＡ・Ｇ１完全制覇に王手を懸けた。

　１０年春の落馬負傷以降、低迷した時期もあったが、完全復活を告げる快勝。来年４４歳となる当代随一の名手は、若手も台頭する中、手本としてまだまだ競馬界を引っ張り続ける。やはりユタカにはＧ１の表彰式がよく似合う。