ウチパク“4冠”東京競馬記者クラブ賞選出!大ケガから鮮やか復活

[ 2012年12月26日 06:00 ]

23日の有馬記念の表彰式で3冠ポーズを取る内田

 ウチパク“4冠”――東京競馬記者クラブ(報道機関加盟17社121人)の総会が25日、東京都港区のJRA六本木事務所で行われた。12年度の東京競馬記者クラブ賞にゴールドシップとのコンビでG1・3勝を挙げるなど活躍した内田博幸騎手(42)を選出した。同記者クラブ賞は09年以来、2度目の受賞。授賞式は13年1月5日、中山競馬場の昼休みに行われる。

 今年ゴールドシップとのコンビでG1・3勝を挙げた内田が4個目の“タイトル”を手にした。大ケガから復帰した年に関東のトップジョッキーとして存在感を示したことが高く評価されたもの。

 内田は「ケガから復帰した年にこの賞を頂けたことを本当にうれしく思います。今年は勝ち負けとはまた別に、こうして騎手としていられることに感謝し幸せを感じた1年でした。来年もこの賞に恥じない成績を残すべく、頑張りたいと思います」と話した。

 今年の候補には史上4頭目となる牝馬3冠を達成し3歳馬として初めてJCを制したジェンティルドンナ、開業3年目で中山GJ(マジェスティバイオ)、朝日杯FS(ロゴタイプ)の障害、平地両G1を制した田中剛師(51)も候補に挙がったが、それらを抑えての受賞。

 昨年5月の大井競馬で落馬し頸椎(けいつい)を骨折。騎手生命が危ぶまれるほどの重傷だったが、つらいリハビリにも耐え、今年1月に戦列に復帰。2月にはゴールドシップとのコンビで共同通信杯を制覇。いきなり、その存在感を競馬ファンに見せつけた。

 今年のJRA平地G1・22レース中19レースに騎乗し、3勝、2着6回と大舞台での勝負強さは際立った。23日の有馬記念は最後方から豪快にまくってV。レース後、鞍上は「昨年の有馬は自宅のテレビで観戦。次の年に自分が勝つとは思っていなかった」と再び頂点に立った喜びをかみしめた。13年のターフでも“ウチパク”旋風が吹き荒れそうだ。

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2012年12月26日のニュース