【中山大障害】カイザーV!熊沢 初の平地とG1W制覇

[ 2012年12月23日 06:00 ]

<中山大障害>1着となったマーベラスカイザーは熊沢騎手の手綱さばきで障害を飛越する

 「第135回中山大障害」が中山10Rで行われ、3番人気のマーベラスカイザーが直線抜け出して快勝。熊沢重文騎手(44)は中山グランドジャンプも含め、12回目の挑戦で初めてJ・G1を手にした。

 「おめでとう!」。ウイナーズサークルの周りに集まった障害ファンから熊沢への声援が飛んだ。平地G1を3度制しても障害にこだわり、度重なる落馬事故を乗り越えた末につかんだ勲章。「二十数年間の念願だった。下手なジョッキーなのに…応援してくれるファンの声がありがたくて…」。ベテランは言葉を詰まらせた。平地、障害双方のG1制覇は99年のジャンプグレード制導入後初めて。「勝ったら、障害を卒業しようと思っていたが、まだやめられない」。ついにかなえた夢の先に新たな夢がふくらんだ。

 ◆マーベラスカイザー 父マーベラスサンデー 母マーベラスウーマン(母の父ウッドマン)牡4歳 栗東・柴田見厩舎所属 馬主・笹原貞生氏 生産者・北海道新ひだか町松田牧場 戦績19戦5勝(うち障害6戦3勝) 総獲得賞金1億2639万3000円。

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2012年12月23日のニュース