【アルテミスS】コレクターアイテム“実戦派”

[ 2012年10月31日 06:00 ]

重賞初制覇を狙うコレクターアイテム

 2冠馬ゴールドシップを抱える須貝厩舎は続く2歳世代も強力だ。新設重賞アルテミスSにコレクターアイテムが登録。担当する榎本助手が「先生(須貝師)がハーツクライの牝馬はまだこれといった馬が出ていないから、ウチの厩舎から出そう、と言われてます」という期待の1頭。

 牝馬限定の新馬戦を制した後、デイリー杯2歳Sは牡馬に交じっての4着。上がり3Fタイム33秒2は出走メンバー中で最速だった。タメが利いて、直線はグイグイ加速してくる。秘めたる素質は相当だ。だが榎本助手から意外な言葉が聞かれた。

 「攻め馬に乗っている感じでは、あんなに走るとは思わなかった。跳びが大きくてキレイなので、坂路では動きが目立たない」

 しかも普段は「メチャクチャおとなしい」という気性。これぞ実戦タイプだ。何かと敏感な2歳牝馬ということで「まだ体に余裕を持たせながら」使っている段階。それでいて切れる末脚を繰り出しているのだから末恐ろしい。もちろん実戦経験を重ねて、上積み材料もある。

 「2回使ってやっとピリッとした。変にイレ込むことはないけど、反応が良くなった。ちょっとずつ競馬を覚えてきているみたい。おとなしいので、輸送はそんなに心配していません」

 そのうえで「東京でどんな脚を使うのか、見てみたい」と口にする。問題は現時点で抽選除外の可能性があること。ゲートインさえかなえば、未来は明るい。

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2012年10月31日のニュース