“高知の星”永森、失敗を糧に成長中

[ 2012年9月28日 06:00 ]

日本テレビ盃に挑戦した永森とリワードアリオン

 【地方競馬です!!】高知の成長株ジョッキー、永森大智=ながもり・たいち(25)が26日の船橋・日本テレビ盃に挑んだ。相棒は重賞・建依別賞を6馬身差で制した8連勝馬リワードアリオン。初めて走るG2の流れ、少しイレ込んだこともあり6番人気10着に終わったが「まだこれからだと思います」と砂にまみれた顔が引き締まった。

 04年秋デビュー。高知リーディングで10年51勝7位。11年119勝3位で10月には重賞初Vも(黒潮菊花賞リワードレブロン)。今月15日に昨年の年間勝ち鞍を上回る125勝目(他場含む)、27日現在で12年高知120勝2位と勢いは止まらない。師匠は昨年地方競馬新記録の年間265勝を挙げた雑賀正光師(60)。「とにかく先生のおかげです」。さまざまなタイプの力量ある馬たちからレースや“勝ち方”を教わった。

 近年は実績枠だけでなく、若手の期間限定騎乗が各地で行われている。永森も07年金沢、09年福山での騎乗が大きな転機に。「赤間先生や桧山(龍)先生が“好きなように乗っていいよ”と。自分で考える機会が多くなりました」。それ以前も考えて乗ってはいたが高知以上に継続騎乗が増えて、失敗を糧に成長した。躍進を続ける“高知の星”が目指すものは数あれど、最も大事にしたいのは「初心を忘れないこと」と白い歯を見せた。(池田 裕文)

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