【セントウルS】ワンツー態勢だ!カレン 併せ馬で“完璧リハ”

[ 2012年9月6日 06:00 ]

安田隆厩舎の出世馬、カレンチャン(手前)とロードカナロアが坂路で併せ馬

 スプリント女王が自慢の脚力を披露した。カレンチャン、ロードカナロアと強力2枚看板をセントウルSに送り込む安田厩舎は、その2頭がピッタリ馬体を併せて坂路で最終追い切りを消化。共にしまい重点で、カレンチャンは4F54秒2~1F12秒1。両者譲らず併入だ。先々週に4F50秒1、先週は4F51秒1と好時計を連発。やれば動く。最後のひと追いはあえて超抜時計を封印した。それでも終始楽な手応えでグンとスピードに乗ったゴール前は凄みすら感じさせる動き。「53秒か54秒くらいで」との指示を出していた安田師はイメージ通りの満点リハーサルに納得の笑みを浮かべた。

 「すこぶる順調。先々週、先週とそれなりに時計を出しているし速い時計はいらなかった。先週も理想的な稽古ができたし今朝も完璧だった」

 昨年のスプリンターズSに続き、前走・高松宮記念で秋春スプリントG1連覇を達成。3連覇が懸かる今秋に備え、放牧を挟んでじっくり英気を養ってきた。前走時482キロの馬体は先週の時点で506キロと夏を越して一段とボリュームアップ。しっかり乗って、しっかり食べる。全てがいい方に回転しているのだ。

 「凄く落ち着きがあるし食欲もある。体がふっくらして帰ってきたので、やりやすかった。以前はすぐに反応する面があったけど今はおっとりしていて、馬房でもリラックスしている。オンとオフがハッキリしているね」。トレーナーの歯切れのいい口調から好材料がズラリと並ぶ。5カ月半ぶりの実戦でも初戦から力を出せる仕上がりだ。「牡馬と一緒の斤量56キロはきついだろうけど、JRAの短距離チャンピオンに恥じない競馬をしてほしい」と力を込める。前哨戦で弾みをつけて頂上決戦・スプリンターズSへ。いきなり全開のムードが漂っている。 

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2012年9月6日のニュース