【札幌２歳Ｓ】岩田、大物予感！ラウンドに惚れた

【札幌２歳Ｓ】札幌競馬場ダートコースで追い切られたラウンドワールド

　「札幌２歳Ｓ」の前哨戦・コスモス賞を制しているラウンドワールドは、岩田が騎乗してダートコース単走。直線でしっかりと手綱をしごかれてラスト１Ｆ１２秒６をマーク。正直、脚さばきに素軽さは感じられなかったが、岩田の表情は確信に満ちていた「この馬はダートは滑って走らない。だから息をつくる程度に走らせた。手前もしっかり替えてくれたし、これで十分。前回以上に自信を持っていける」。馬への負担を考え、直線は他馬が走っていない馬場の４分どころへと導く細やかな配慮も忘れなかった。

　多くのビッグレースを手中に収めてきた剛腕がほれ込んだ１頭。「中央に移籍してからＧ１馬の背中を勉強させてもらった。この馬もそれだけの器。のんきなタイプだがゴール板を知っている」と力を込める。

　松田博師は独自の視点で分析する。「ディープ産駒は反応が良すぎて気持ちが高ぶるタイプが多いが、この馬はディープらしくない。おとなしくてテンションが上がらない」。岩田は「将来大物になると信じている。だからここは通過点にしたい」と締めくくった。北の大地から来春の主役候補に名乗りを上げる。