【小倉記念】もたれないバラード12秒2「いい動き」

[ 2012年8月2日 06:00 ]

<小倉記念>Cウッド、単走で切れのある動きを見せたダノンバラード

 ダノンバラードがCWコース単走で切れのある動きを披露した。6Fからジワジワとペースを上げて行き、ラスト1Fからスパート。グッと体が沈み込んでスムーズに加速し、6F82秒1~1F12秒2の好時計をマークした。兼武助手は満足げに口を開く。「いい動き。(右に)もたれる面も気になるほどではなかった。夏負けしている感じもないし状態はいい意味で平行線」

 ここに来て一皮むけた印象がある。何より強調したいのは前走・関ケ原Sの勝ちっぷり。直線に向いて行き場をなくすシーンがあったが、前が開くと一瞬にして抜け出し2馬身差の完勝。初騎乗の小牧が「折り合いがスムーズだったし、もたれる面を見せなかった」と乗りやすさに感心するなど、課題のもたれ癖も解消されたようだ。

 確かに重賞ウイナーが準オープンに降級したため、勝って当然の雰囲気があったのは事実。とはいえ、2歳12月のラジオNIKKEI杯2歳S以降、2着1回3着4回と詰めが甘かった馬が勝ち切ったことには大きな意味がある。兼武助手も「きっちり勝てたことがいいきっかけになれば…。体がしっかりしてきて、脚元の不安が解消されたこともプラス材料だよ」とその点を強調する。

 重賞の新潟大賞典と目黒記念は共に4着に終わっているが、前者は落鉄、後者は距離と明確な敗因があった。舞台は替わって小倉芝2000メートル。昨年の中日新聞杯では3着に終わっているが「道中から脚を使って強い競馬はしていた」と兼武助手に心配はない。負けられない一戦だ。

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2012年8月2日のニュース