【マーメイドS】グルヴェイグ素質開花11秒8

[ 2012年6月14日 06:00 ]

<マーメイドS>CWコースでトーセンケイトゥー(右)と併せ追い切るグルヴェイグ

 「第17回マーメイドS」に出走する良血馬グルヴェイグは軽快な走りで素質開花を印象付けた。

 グルヴェイグの最終追い切りはCWコースでトーセンケイトゥー(4歳500万)との併せ馬。6F89秒0~1F11秒8の時計が示すように、中1週を考慮してしまいを軽く伸ばしただけ。だが、疲れなど全く心配いらない。前進気勢を前面に出して、軽く気合を付ければどこまでも走っていきそうな勢い。「軽めの調整だけで態勢は整うと思う。使うごとにいい筋肉の膨らみが出てきて、見栄えがするようになってきたね」と話す角居師の表情も実に明るい。

 日本競馬屈指の超良血とあって、デビュー前から指揮官の期待は高かった。ただ、同時にどちらかと言えば遅咲きの血統とあって「良くなるのはまだ先」と事あるごとに繰り返していた。

 「ファンの皆さんも“ようやく”と思っているかもしれないね。この血統だけに、もうちょっと頑張らないといけないけど」。角居師は待ちに待った素質開花に安どする一方、ここは通過点とばかりにその先を見据える。

 期待が大きいのは前走・ホンコンJCTで初コンビを組んだウィリアムズも同じだ。前走後にマーメイドSでの騎乗を打診されると「ぜひ乗せてほしい」と即答。「こちらの指示通りに動いてくれるから、とても乗りやすい。何でここまで出世に時間がかかったのか分からないぐらい。重賞でも十分通用する馬だと確信しているよ」と言う。

 来週の宝塚記念ではグルヴェイグの半兄ルーラーシップに騎乗予定。妹できっちり勝って、弾みをつけたい。

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2012年6月14日のニュース