【ダービー卿CT】重賞初制覇 タイガーで決める!

[ 2012年3月30日 06:00 ]

<ダービー卿CT>的場師の息子・勇人は38回目の重賞挑戦で初制覇を狙う

 日曜中山メーンは「第44回ダービー卿CT」。1000万、1600万を連勝中のサトノタイガーが面白い存在だ。管理する的場均師(55)、鞍上の的場勇人(24)の父子が悲願の重賞初制覇を狙う。

 サトノタイガーは祖母が重賞2勝のカッティングエッジ、半兄にシャドウゲイトがいる良血。3歳時はクラシックを目指して長めの距離を使われたが、距離を縮めた近2戦で新しい面を披露した。的場師は「マイルの適性もあると思っていたが、長い距離を使った経験もいい方向に出ている。背が伸びて体もずいぶん大きくなった」と4歳を迎えての成長に目を細める。前走後は疲れが出たというが、最終追い切りはWコースでキビキビした動き。師は「だいぶ持ち直してきた」と復調を感じ取っている。

 手綱を取るのは息子の勇人。師は「教えることは教えていかないといけないし、競馬を一緒に見てアドバイスしたりしている。本人も(10年夏に)アイルランドに行ってから意識的に変わったみたいだね」と話す。都内のジムに通い、肉体改造に取り組み始めたのもその1つ。そこで知り合ったJリーガーら他競技の選手からも刺激を受けた。勇人は「騎手にとって重要だけど鍛えにくい、臀部(でんぶ)の筋肉などを重点的に鍛えている」と話す。

 これまで重賞には37回騎乗。中でも本人が悔しがるのは08年愛知杯だ。自厩舎のアドマイヤスペースで11番人気4着と健闘したが、本人は「位置取りとか仕掛けとか、今の自分ならもう少し何とかできたかなと思う」と振り返る。

 父子で臨む1戦。そろって「今までとは相手が違うから」と控えめだが、「乗るレースはすべて勝つつもりで乗る」と勇人。父子ががっちり握手を交わすシーンがあるか。

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