“ばんえいの新星”島津、まず「100勝」を

[ 2012年2月3日 06:00 ]

NARグランプリ2011優秀新人騎手賞の島津新騎手

 【地方競馬です!!】NARグランプリ2011の優秀新人騎手賞は島津新(あらた=21)。92年の尾ケ瀬馨、07年の西謙一、09年の長沢幸太に続き、ばんえいから4度目の選出となった。昨年1月8日の初騎乗初勝利から積み重ねた年間勝ち鞍は86勝(騎乗回数703回)。ばんえい新人最多勝記録を17勝も更新する快挙だった。10月には重賞制覇に加え、歴代タイ記録の1日5勝(新人では初)も。2日の表彰式典での会見。表情や口調に硬さは感じられない。デビューの時も「あまり緊張はしませんでした。体質的にもそうなので…」と落ち着いたものだ。

 北海道北斗市出身。祖父、父共に馬主で、家にも馬がいた。幼い頃から自然と騎手を目指した。師匠・岩本利春師らのアドバイスに加え「騎乗数も多く、実戦で先輩騎手の動きから学んだり、少しずつ経験を重ねることで得ていくものが多かった」と言う。1年前の目標は、この賞の獲得だった。「最近は数字も少し考えられるようになり、3月以内に通算100勝(2日現在92勝)したいですね」と島津。さらに「初心を忘れないことが大事。レースを読む力、展開を読む力をどんどん伸ばしていきたい」。ばんえいの新星の今後が注目される。 (池田 裕文)

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2012年2月3日のニュース