【京成杯】アーデント“好パス”からVゴールだ!

[ 2012年1月11日 06:00 ]

<京成杯>アーデントは3連勝での重賞初Vを狙う

 皐月賞と同コース、同距離で行われる3歳重賞「第52回京成杯」。ディープインパクト産駒の素質馬アーデントが重賞初Vを目指す。前走・いちょうS快勝後は朝日杯FSを見送り、短期放牧でリフレッシュ。クラシックを見据え万全の態勢で今年初戦を迎える。

 2歳王者よりクラシック奪取。デビューから3戦連続で1番人気に推されてきた素質馬アーデントが重賞初Vに挑む。単勝1・6倍のいちょうSは不良馬場に加え行きたがるシーンもあったが、ピタゴラスコンマを鼻差振り切った。当然、暮れの朝日杯FSに進路を取ると思いきや潔く見送った。宮城・山元トレセンを経由、北海道苫小牧市のノーザンファーム空港で約1カ月半リフレッシュした。

 加藤征師は理路整然と説明する。「いちょうSが上手なレースではなかったので。さらに上を目指すためには、成長を促す意味でも一度放牧に出した方がいいと判断。体の使い方を覚えてほしかったし(朝日杯FSの)忙しい競馬はさせたくなかった。もちろん、皐月賞を見据えてここから」

 ラフォルジュルネ、テイクバイストームなど堅実に活躍馬が出ている母系。しかも父は初年度産駒から活躍馬が続々と出ているディープインパクト。デビュー前から期待は大きかった。函館の新馬戦(2着)は惜敗したが、その後は確実に2連勝。「同世代の他馬と比べても成長が早い。基礎体力が高いんだと思う。ガーッと行くような前向きなディープの子はコーナーが4回あるコースが合う。コーナーでは自然と減速して息が入るし、タメた分は瞬発力になる。現に中山の未勝利戦(1着=1800メートル)は上手に走った」

 皐月賞と同舞台の2000メートルは、未勝利Vの1800メートルのスタート地点を200メートル後方に下げただけ。これなら楽々と対処できる。新コンビ・ルメールで挑む新年初戦。4日の1週前追いはポリトラックで4F65秒3で軽快に駆けた。指揮官は「美浦に戻った後も順調。現在の賞金(1200万円)でも皐月賞に出られるかもしれないが、できれば結果を出したい。横山典君に先約があるのでルメールに代わるが、折り合いなど含めてどんな騎乗をするかも楽しみ」と目を輝かせた。

続きを表示

この記事のフォト

2012年1月11日のニュース