池江イヤーで賞!!4冠オルフェ筆頭に重賞11勝

[ 2011年12月27日 06:00 ]

有馬記念を制したオルフェーヴルと池江師(左)

東京競馬記者クラブ賞

 東京競馬記者クラブ(報道機関加盟17社122人)の総会が26日、東京・港区の六本木事務所で行われ、11年度の東京競馬記者クラブ賞に池江泰寿厩舎を選出した。管理するオルフェーヴルが牡馬3冠、さらに調教師の獲得賞金記録を更新し、一年を通して中央競馬を引っ張ったことが高く評価された。授賞式は12年1月5日、中山競馬場の昼休みに行われる。

 今年の記者クラブ賞候補にはキンシャサノキセキ(高松宮記念)、リアルインパクト(安田記念)などの活躍馬を出した堀宣行調教師も候補に挙がったが、やはり3冠馬オルフェーヴルを筆頭に、トーセンジョーダン(天皇賞・秋など重賞3勝)、トゥザグローリー(日経賞)、トレイルブレイザー(アルゼンチン共和国杯)などでJRA重賞11勝、年間獲得賞金歴代最多の23億8601万7000円と大活躍したことを評価し、池江泰寿厩舎へと贈られることになった。

 池江師は「東日本大震災が起こった大変な年でしたが、このような名誉ある賞を頂き、うれしく思います。来年はオルフェーヴルの凱旋門賞挑戦という大きな目標もありますので、引き続き頑張っていきたいと思います」とJRAを通じてコメントした。

 3冠馬を含め、厩舎にはオープン馬が14頭。高いレベルでの厩舎経営を維持した。さらに3冠馬オルフェーヴルは新馬戦こそ勝ったが、その後は4連敗を喫して辛酸をなめた。若さを残す素質馬にじっくりと競馬を教え05年ディープインパクト以来の3冠、さらにそのディープでも成し遂げられなかった3歳での有馬記念制覇(史上3頭目)まで果たしたことは厩舎の総合力が高かったことの証明だ。

 乗り代わり全盛時代にあってデビューから池添が手綱を取り続けたことも特筆すべきポイント。持てる技術を結集して大輪の花を咲かせた池江厩舎に新年は凱旋門賞制覇を期待したい。

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2011年12月27日のニュース