【秋華賞】抽選突破!リトルダーリン大駆けムード

[ 2011年10月14日 06:00 ]

<秋華賞>抽選を突破したリトルダーリン

 秋華賞の出走馬18頭が13日、確定した。12分の3の抽選を突破した3頭では、母がオークス馬エリモエクセルという良血馬リトルダーリンに大駆けムードが漂う。秋華賞は14日に枠順が決定、15日に前売りされる。

 満面に笑みを浮かべ、角居師は感嘆の声を上げた。「引きの強い馬だね」。前走で500万を勝ったばかりのリトルダーリンが、勢いそのままに「12分の3」の難関を突破。昨年の阪神JFでも14分の8の抽選をくぐり抜けた“強運娘”が、2回目のG1出走を決めた。「この運を生かしたいね。小さい女の子だけど、血統馬なので底力に期待したい」

 父はディープインパクト、母は98年のオークスを制したエリモエクセル。08年のセレクトセール当歳部門で、4200万円で落札された素質馬だ。だが、春までは名前通りの小柄な馬体がネックになり、攻め切れずにいた。

 ひと夏を越してボリュームアップ。その証拠にレースぶりも大幅に良化した。とりわけ上がり3F33秒9の瞬発力勝負となった前走は大外を回って押し切る強い競馬。充実ぶりを認めるのは清山助手だ。

 「じわじわ力を付けてきたね。前走もタイトなレースになったけど、いい勝負根性を見せてくれた。馬体がフックラして、レース後の回復が早くなっているのもプラス。今回も体調はいいよ」

 思えば、母も急成長した馬だった。3歳1月にデビュー勝ちした後は2連敗。ところが桜花賞当日の忘れな草賞に勝つと、返す刀で7番人気に甘んじたオークスに優勝。422キロの小柄な馬体ながら、一気に同世代牝馬の頂点にまで上り詰めた。木曜は厩舎周りの運動で張りのある馬体を誇示していたリトルダーリン。父母譲りのそのコンパクトな馬体には、大一番に強い血が宿っている。

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2011年10月14日のニュース