ナカヤマフェスタ引退 ステイ後継種牡馬として期待

[ 2011年10月14日 06:00 ]

引退が決定したナカヤマフェスタ。今後は北海道日高町のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬となる

 昨年の宝塚記念馬で、同年秋の凱旋門賞で頭差2着に好走したナカヤマフェスタ(牡5=二ノ宮)が、今年の凱旋門賞11着を最後に引退することが決まった。13日、二ノ宮師が発表した。今後は北海道日高町のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬となる。

 同馬はセレクトセールで購買(1000万円=税別)され、08年11月デビュー。調教でごねるなど頑固な面を見せながらも、レースに行くとはじけるような伸びを披露。2、3歳時は東京スポーツ杯2歳S、セントライト記念を制し、ダービーではロジユニヴァースの4着と世代トップクラスの力を誇示した。本格化したのは4歳春。メトロポリタンSを完勝すると、続く宝塚記念でブエナビスタを差し切って完勝。アーネストリー(3着)、ドリームジャーニー(4着)も寄せ付けず初G1制覇を飾った。

 衝撃の勝ちっぷりに陣営は凱旋門賞挑戦を決意。遠征チームは「すみれの花」と命名され、フォワ賞2着から本番へ。凱旋門賞では直線を向いて鋭く伸び、いったんは先頭に立ったが、インからしぶとく伸びたワークフォースに競り負けた。帰国後は左肩ハ行などで調整に苦慮したが、今秋は再度仏遠征を敢行。フォワ賞4着、凱旋門賞は11着に敗退して雪辱はならず、引退と決まった。通算15戦5勝。

 ▼二ノ宮師 この馬のためにもベストな状態で種牡馬になるのがいいと思い、協議の結果決まった。一番の思い出は宝塚記念。あのレースを見て世界に挑戦しようと思った。ステイゴールドの子は走っているし、後継種牡馬として期待したい。

 ◆ナカヤマフェスタ 父ステイゴールド 母ディアウィンク 母の父タイトスポット 牡5歳 馬主・和泉信一氏 生産者・北海道勇払郡むかわ町新井牧場 戦績15戦5勝。

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2011年10月14日のニュース