【南部杯】フォーチュン幸運味方に特大の一撃も

[ 2011年10月6日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・栗東=5日】南部杯はテスタマッタなど賞金上位3頭が回避。登録段階で2分の1の抽選対象となっていたシルクフォーチュンの出走が確定した。土曜東京メーン・ペルセウスSにも登録。両にらみのままなら調整は難しかったが、レースが月曜に決定し狙いを絞っていける。最終追いは木曜。柏原は栗東の藤沢則師に追い切り前日の気配を尋ねた。

 「出走抽選がなくなったのが何より。先週ビッシリやって馬は本当にいい感じ」。トレーナーの口ぶりから状態の良さがストレートに伝わってくる。追い込み一手のスタイルを貫き、2走前のプロキオンSで重賞初制覇。前走・BSN賞は0秒1差3着と惜しくも届かなかったが、敗因ははっきりしている。スタート後、他馬に寄られて落馬寸前のピンチ。そこでリズムを崩したのだ。「前走はあのロスがあって、そこから押っつけたりしたチグハグな展開になったね。それでも、しまいはいい脚を使っていた」と師は振り返る。

 ダートで芝並みの上がり3F34秒台をコンスタントに刻む末脚の威力はメンバー屈指。マイルでもその脚を使えるかどうか。師はこうイメージしている。「去年の武蔵野S7着は馬がカリカリしていて、輸送後のイレ込みがきつかった。前走は新潟に行っても大丈夫だったし、落ち着きがある今ならマイルにも対応できると思う」

 展開次第の脚質には違いない。それでも全てがうまくかみ合えば…。初のG1舞台で特大の一撃があるかもしれない。

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2011年10月6日のニュース