【高松宮記念杯】武田豊樹3回目のG1制覇に挑む

[ 2011年6月5日 06:00 ]

<高松宮記念杯>準決勝で圧勝した武田豊樹(左端・1番車)

 群馬・前橋競輪場で開催中のG1「東日本大震災被災地支援・第62回高松宮記念杯」は5日、最終日を迎え第11Rで決勝戦(優勝賞金2590万円)が争われる。4日の準決勝も力強い走りで勝ち上がった武田豊樹が09年9月の松山オールスター以来、3回目のG1制覇に挑むが、デビュー史上最速のG1優勝を狙う新星・深谷知広、3月の名古屋ダービー王の村上義弘らで激しい優勝争いが繰り広げられる。

 決勝戦は9選手中、7人がG1タイトルホルダーという実力者ぞろいの一番となった。

 横一線の優勝争いが繰り広げられるが、ライバル達を一歩リードするのが武田。「思い入れのある宮杯に向けて順調にトレーニングを積んだ」状態で今大会を迎え初日・青龍賞が平原任せから自力勝負に転じて2着、2日目・龍虎賞が3番手からまくり1着、そして準決勝が2着に4車身差をつける快勝と力強い走りを見せている。ギアを4・00に上げて臨む決勝戦は「自分を信じて頑張るしかない」。宮杯初優勝とともに09年9月の松山オールスター以来、3回目のG1制覇に挑む。

 武田一本に目標を絞るのは5年ぶりにG1決勝に進出した元群馬の後閑。「前橋ドームは自分を育ててくれた。温かい声援をくれるファンのためにも頑張りたい」。06年7月の寛仁親王牌(前橋)以来、3回目のG1優勝を“前橋”で狙う。

 名古屋ダービー王の村上のG1連覇(4日制以上)も互角に狙える。「稲垣も思うところがあると思うし任せる」。村上を尊敬する稲垣が果敢に攻める公算が大きく、村上が抜け出すシーンも十分だ。

 そしてデビュー史上最速のG1優勝を目指す深谷にも注目が集まる。二次予選のレース内容に続いて準決勝では2着に8車身差をつける圧勝劇。「(最速Vは)意識してない。自分のレースをする」ことに専念できれば吉岡稔真氏(本紙評論家)の最速記録(92年3月=前橋ダービー優勝はデビュー戦から719日目)を更新する684日目での優勝となる。

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