SG初!公開夫婦ゲンカ!第38回笹川賞開幕

[ 2011年5月24日 06:00 ]

<笹川賞>初日のドリーム戦に出場する山崎智也、横西奏恵夫妻

 ファン投票で選ばれた52選手によって争われるSG「第38回笹川賞」は24日、ボートレース尼崎で開幕する。山崎智也(37=群馬)、横西奏恵(36=徳島)夫妻がそれぞれファン投票1、4位に入り、共に初日12Rドリーム戦の出場権を獲得。SGドリーム戦初となる夫婦直接対決が実現した。

 SG6Vの実力と甘いマスクを併せ持つ山崎が、女子王座最多タイ3Vを誇る横西と電撃結婚をしたのが昨年12月1日。それから5カ月と24日が経過し、ついに艇界最強夫婦が激突する日がやってきた。それも舞台は笹川賞のドリーム戦。この直接対決はファンの力によって実現したものだ。

 ただ、周囲の期待とは裏腹に当の本人たちは実に落ち着いている。山崎が「2人だけでレースするわけではないので気にならない」と語れば、横西も「今までに何回も同じレースを走っているから」と意識する様子はない。ピットでも周りの目を気にすることなく、仲良く言葉を交わしている。数々の大舞台を経験してきた2人だけに、ファン注目の一戦でも平常心を保てるのだろう。

 前検日は終始にこやかに会話をしていた2人だが、ただ一つ対照的だったのがエンジンの手応え。山崎は「ペラ3枚全部乗ったけど悪くなさそう。今村さんと足併せで一緒くらいだったけど、その今村さんも“悪くない”と言っていた。班でも一緒。ドリーム戦はもちろんインから行く」と納得の表情を見せた。横西は「行き足が重い。行き足が良くなれば4コースを主張したいけど、不安が残るようなら…。考えます」と歯切れが悪い。続けて「周りの方が(夫婦対決を)楽しんでくれるのはいいのですが、自分は進入が分からないし、それどころじゃない」と本音を口にした。

 現状では枠番の利に加え、仕上がりでもリードしている山崎が圧倒的に有利。「僕のことを立ててくれる奥さん」という山崎の言葉通り、過去の対戦成績も20勝9敗と山崎が大幅に勝ち越している。しかし、男女の力関係が結婚を機に逆転するという話はよくあること。家庭内での力関係が、レースにも影響を及ぼす可能性は否定できない。山崎がイン速攻で夫の面目を保つのか、それとも横西が数々の不利をはねのけて亭主を尻に敷くのか。ボートレース史上最大の“夫婦げんか”の結果から目が離せない。

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2011年5月24日のニュース